ACSUREの土台にある主な学問領域― 感情・関係・問いを編むための10の学際領域 ―

ACSUREは、感情を軸にしたマッチングメディアですが、実は、その背景にさまざまな学問が溶け合っています。ここでは、その主な学問領域を最新版で整理しました。


目次

【1】編集工学

情報ではなく、関係の編集

  • 「情報を並べる」ではなく、「関係性をつくる」思想
  • 松岡正剛によって提唱された考えを土台に、ACSURE独自の編集設計を構築
  • 多心的エディット/多声的エディットの思想的背景

【2】社会構成主義

関係の中で意味を生み出す

  • 意味や価値は「人との関係や文脈の中で生まれる」という視点
  • ACSUREの記事構造やマッチング設計に反映
  • 「感情や問いを共有することで社会が変化する」という考え方に通じる

【3】感情社会学/感情研究

感情は社会を動かす起点

  • ERIエコノミーやCETの理論的支柱
  • 感情は個人の内面に留まらず、社会的関係や行動を動かす力であるとする思想
  • ACSUREの「感情起点」という考え方そのもの

【4】ケアの倫理学(ケア論・フェミニズム)

弱さや小さな声に寄り添う思想

  • 目立たない声、静かなニーズを掬いとるACSUREの実践のベース
  • 「聞くこと」「待つこと」「共にあること」の価値を重視する思想
  • 編集者自身が寄り添い、伴走するスタイルにつながっている

【5】ナラティブ研究/語りの哲学

語り方が世界の認識を変える

  • ACSUREが採用する「多声的エディット」の基盤
  • 誰がどの視点で語るかが、読者の感情や社会認識を左右することを意識的に実践
  • 個人の経験を社会的ナラティブへと編み直す試み

【6】行動経済学・ナッジ理論

感情が人を動かす仕組みを解明

  • 人は合理的ではなく、感情や周囲の文脈で意思決定する
  • ACSUREのCET(感情と問いで動きをつくる)設計に直結
  • 感情をそっと揺らすことで、小さな行動や変化を促す設計に活用

【7】教育哲学・成人学習理論

問いと内省が成長を促す

  • ACSUREの記事は、読者に答えを与えるのではなく、問いを持たせる
  • 読者自身が自ら考え、気づくプロセスを大切にした編集
  • 内省・経験学習の理論を実践的に応用

【8】サービスデザイン・UX設計

読者体験そのものをデザインする

  • ACSUREが目指す「感情が動き、誰かに会いたくなるUX」の理論的背景
  • 「気分から選ぶ」「感情の余白を設ける」という導線を設計
  • 読者の心理や感情を予測したコンテンツ構造を意識的に展開

【9】デザイン人類学・空間編集思想

思想を視覚や空間として表現する

  • ACSUREのサイトデザインは、単なる見た目ではなく「感情の居場所づくり」
  • 情報の余白やゆるやかな空間設計そのものが、思想の具現化
  • 世界観デザインを学問的にとらえた領域として位置づけ

【10】実践哲学

現場での実践と哲学的思考の往復

  • ACSUREの問いや記事が「抽象論」ではなく「実践と地続き」であることを重視
  • 哲学を社会や地域で実際に試し、感じたことを再び哲学化する
  • 「問い→実践→再構築」の循環的プロセスを意識的に行う思想

ACSUREが目指すのは…

これらの学問領域を融合させて、感情・関係・問いを軸に、新しい編集のあり方を社会に提案することです。
ACSUREの哲学は、社会に問いを持ち続ける、たなかえり自身の現場の体験や感覚から生まれています。


2025年4月21日

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