2025年10月2日、二階堂真悟さんによる新刊『ローカルヒーローで地域創生 人が集まり、地方経済が回る共感プロジェクトの作り方』が発売されます。
人口減少や高齢化、空き店舗の増加。多くの地域で「このまちの将来に希望が見えない」という声が聞かれる一方で、補助金頼みの単発イベントや発信の仕組み不足により、取り組みが続かず疲弊してしまう現実があります。
その課題を打破する鍵として注目されているのが「ローカルヒーロー」です。
解決策としての“ローカルヒーロー”
ローカルヒーローは単なるご当地キャラクターではなく、地元の歴史・産業・自然・文化をモチーフにした「語れる存在」。点在していた住民・企業・行政・学校の活動をひとつに束ね、経済も人も循環させる媒介者です。
ヒーローショーやイベントにとどまらず、グッズ販売や観光導線の設計、探究学習やキャリア教育との連携にまで広がり、地域の“物語”を持続可能なかたちで紡ぎます。
著者・二階堂真悟さんの歩み
二階堂さんは15年以上にわたり、地域に眠る資源を“物語”として再編集し、共感を軸にしたプロジェクトを実践してきました。
代表例が宮城県栗原市で誕生した「光源クリハライザー」。
子どもたちには夢と憧れを、大人たちには地域への誇りを呼び覚ます存在として活動が広がり、経済循環や学校教育へと発展しました。
その試みは地域の閉塞感を破り、多くの実例を生み出しています。
本書の特徴
『ローカルヒーローで地域創生』は、地域資源を「共感資産」に変えるための実践ガイドです。
- ブランドづくり:歴史や文化を住民が誇れる資産へ編集
- 経済循環:観光導線、スポンサー獲得、クラファンなど多様な資金調達
- 教育連携:探究学習や職業体験との接続
- 発信力強化:SNSやメディア活用で“自走する広報”を実現
- チーム運営:衝突を学びに変える仕組みで持続可能なプロジェクトに
行政・企業・教育関係者に限らず、「好き」を地域の力に変えたい若者や市民にとっても役立つ内容です。
書籍情報
- 発売日:2025年10月2日
- タイトル:『ローカルヒーローで地域創生 人が集まり、地方経済が回る共感プロジェクトの作り方』
- 著者:二階堂真悟
- 出版社:ツタ出版
編集部のひとこと
「ローカルヒーロー」という言葉に、最初は遊び心のような響きを感じるかもしれません。ですが本書を読むと、それが“地域を救う物語の核”になり得ることがわかります。
補助金や一過性の流行に頼らず、内側から立ち上がる共感の力。
それをどう形にし、持続可能なプロジェクトに育てるか。
二階堂さんの15年の実践を凝縮したこの一冊は、地域に関わるすべての人に勇気を与えてくれるはずです。